登山につきもののヤマビルは、知らない間に咬まれていることもある厄介な虫です。
そんなヤマビルの特徴や対策、噛まれたときの対処法などをご紹介していきたいと思います。
目次
ヤマビルの特徴・生息場所・習性とは
ヤマビルは他のヒルと違い、陸生で多少の湿気があれば木の上に潜んでいることもあります。
特徴としては茶色く体が太く、背中に三本の線が入っていて、活動が活発になるのは雨上がり、人がよく通る登山道などで人が近づくのを待っていることもあります。
ヤマビルに咬まれても気付きにくいのは、吸血する際にモルヒネに似た痛み止めの成分を分泌しているからなのです。
虫除けスプレーが苦手で、かけておくとヤマビル除けになります。
もし咬まれたらすぐに引き剥がし、傷口をよく洗いましょう。
登山道によく出没するヤマビル。
特徴を把握して咬まれないようにしたいですね。
登山中にヤマビル被害に遭わないための対策
登山中にヤマビル被害に遭わないための対策は、歩く場所を選ぶ事です。
ヤマビルは、登山道の湿った落ち葉の裏に隠れていますので、獣道のような整備されていない道は歩かずに、整備されている登山道を歩きましょう。
落ち葉の積もった所に足を踏み入れる事も避けたほうが良いです。
ヤマビルは、お日様の光が苦手。
晴れや曇りの日は、日光を避ける為、朝、夕や夜に活発に活動します。雨の日など湿度が高い日は、一日中動き回っています。
時間帯やお天気に気を付ける事も重要です。
血を吸われないようにするには、虫よけスプレーでも短時間ならば効果を期待できます。
市販の物でも大丈夫です。
ヤマビル専用のスプレーも販売されています。
専用の物は、肌に直接つける事は出来ないので、靴などにスプレーして使います。
登山中にヤマビルに噛まれたときの対処法
登山中にヤマビルに噛まれたときの対処法は、塩をかけることです。
ヤマビルは、塩をかけることで、脱水症状をおこします。
無理にはがしてしまうと噛まれた箇所に牙が残ってしまうため、塩をかけた方が安全です。
食塩水もしくは、消毒用エタノールをスプレー容器に入れたものを用意しておくとすぐに使えるため便利です。
噛まれると血が止まらないことがあります。
ヤマビルは、ヒルジンと呼ばれる血液が固まらないようにする成分を注入するため、傷口のあたりをつねってヒルジンを絞り出すようにする必要があります。
傷口はしっかりと洗い流し、消毒用エタノールで消毒します。
消毒する差には、成分にアンモニアが入っていないものを使うようにします。