登山・山登りは、楽しいものですが気をつけたいことのひとつに虫があります。
何気なしに刺されたりすると、思わぬ症状を引き起こしたりするので、注意が必要です。
ここでは、登山・山登りでのアブ対策についてご紹介していきます。
目次
アブの特徴・生息場所・習性とは
特徴
アブはハエ目・短角亜目・アブ科に属する昆虫です。
ハチに似た姿形を持つハエの目をした昆虫と言われている事からもわかる様に、ハチに余りにも似ている事を外見上の最大の特徴としています。
しかしこのアブがハチに似ている部分は外見だけでなく、彼等と同様に人間を刺すという習性にも現れます。
アブは刺すというよりは、むしろ鋭い口で切り裂いて血を吸うので、その箇所は強い痛みと大きな腫れを引き起こします。
その為、アブは非常に危険な昆虫の1つとして注意が必要です。
生息場所
彼等の主な生息場所となるのは川や湖等といった水辺の地帯で、早朝及び夕刻に多く発生する物となっています。
習性
普段は豚や牛、馬などの血液を吸っていますが、それらの動物がいない場合は人間も積極的に刺してきます。
獲物を見つけるとしつこく追いかけてくる習性があり、肌を覆い隠していても、刺されてしまうことがあるので注意が必要です。
その為、水辺の地帯に出かける時にはアブ対策として生地が厚めの長袖や長ズボンといった露出の少ない服装をする事が大切です。
登山・山登りでアブ被害に遭わないための対策
活動時期
アブが活動する時期は7月から9月になります。
登山にはとてもいい季節となりますが、その時期の特に早朝や日没時などによく飛んでいるので注意が必要です。
対策
登山中にアブ被害に遭わないための対策は、一般的なものでは虫除けスプレーやクリームになります。
頭からかぶるようなネットなども登山中にアブやブヨなどが出た時にはとても効果的です。
陽の当たらないところを好んでいるので登山中に一休みをする時には木陰などを選ぶとそこに潜んでいることがあります。
虫除けスプレーを登山前や登山中の一休みをする時などに衣類や帽子などに吹きかけるといいです。
防虫ネットは本当に顔のまわりに飛んでいて口に入ってきそうな時には役立ちます。
最近は登山服自体が防虫素材でできているものあり、それを利用することもアブなどの虫対策の1つです。
ハッカ油で作ったハッカ水
最近は、ハッカ油で作った手作りのハッカ水を使用する人もいます。
ハッカ油で作ったハッカ水が虫除けに効果的な理由は、ハッカの匂いを虫が嫌うからです。
ハッカはシソ科ハッカ属の多年草(ミント)でメントールという成分を多く含むハーブで、人間にはスーっとした匂いで爽快感を感じさせますが、虫にとっては嫌な匂いになります。
古くから湿布薬や咳止め薬、虫除けなどに使われてきました。
植物に寄生するハダニ類は忌避活性を示しますし、屋内のダニにも効果があることが報告されています。
虫が匂いを嫌うだけではなく、天然素材で抗菌作用や消臭効果があるので、安心して使用することが出来ところもメリットです。
登山・山登りでアブに刺されたときの対処法
登山中にアブで刺された場合、まずは水で刺された場所を洗い流します。
その後、抗ヒスタミン軟膏を塗ります。
肌が弱い人や虫さされに弱い人は、長期にわたって腫れることも多いので、早めに皮膚科を受診しておくと安心です。