登山・山登りで注意したいことのひとつにマダニがあります。
ダニより大きく山中の茂みなどに潜んでいることが多いので、その特徴や対策、刺されたときの対処法などをご紹介していきます。
目次
マダニの特徴・生息場所・習性とは
マダニはクモに近い身体の特徴を持つ節足動物の一種です。
ダニではありますが、ダニ等と比べると目で見える程大きい身体をしています。
生息するのは山の中で茂みや草むらに基本的には住んでいます。
マダニの習性として、潜む植物に動物が触れると動物に引っ越しをするのがまず一つです。
そして宿主の血液を一週間以上に渡り吸血してパンパンにふくれあがると宿主から離れます。
しばらく休眠期間をおいて成長と脱皮をして、また宿主を見つけては吸血する事を繰り返します。
マダニはそれを一生に三回繰り返し三回目の後繁殖行動をとります。
種類によっては単性繁殖が可能なマダニも存在します。
その後メスのマダニは地上で一気に数百から数千に渡って産卵し死亡します。
残った卵は一ヶ月から二ヶ月程で孵化し新たなるマダニの一生が始まる仕組みです。
登山中にマダニ被害に遭わないための対策
登山中にマダニ被害に遭わないための対策は、まず服装です。
必ず長袖・長ズボンを着用してください。
また、着用した場合でも裾が開いていては意味がありません。
バンドなどで閉じておいたりして、マダニが侵入できないようにしておくことが大切です。
そして、草むらなど藪の中にはあまり入らないようにしましょう。
草むらの上に座るのもよくありません。
家に帰っても安心してはいけません。服の表面についている場合がありますので、すぐに着替えてください。
服装だけでなく、ダニに効果がある虫除けスプレーの使用も忘れないようにしましょう。
マダニの忌避効果があるかしっかりと確認して、登山前に塗布しておきましょう。
ハッカの香りも効果があるといわれています。
登山中にマダニに噛まれたときの対処法
登山中にマダニに噛まれたときの対処法は、まず一番にマダニをたたいて潰したり無理に引きちぎらないように気を付けましょう。
マダニは頭の部分を人間の皮膚につっこんで吸血します。
そのため無理にはがそうとすると、頭部だけが皮膚の中に残ってしまうのです。
すると、そこから感染症を発生する可能性もあるのです。
マダニに噛まれているのを見つけたら、酢やハッカ油をかけると有効です。
登山に行く前に、酢やハッカ油を小さな入れ物に入れて持参するとよいでしょう。
また綿棒も一緒に持参すれば液を浸すのに役立ちます。そしてピンセットなどで頭をちぎらないように離すことも有効です。
摂り方に失敗して頭部が残っていたり、発熱や吐き気などの症状があらわれた場合には、すぐに皮膚科を受診するようにしましょう。