最近、登山やハイキング、トレッキングをしているときにイノシシや熊に遭遇してしまったというニュースをよく聞くようになりました。
万が一、イノシシに遭遇してしまったときの対策などについてご紹介していきたいと思います。
目次
イノシシの特徴・生息場所・習性とは
イノシシは基本的に本州の南に生息している動物ですが、最近では東北といった北の地域にも生息域が広がってきています。
主に低山帯から平地にかけて雑草が繁茂する森林から草原を生息域としており、水場が近い場所を好みます。
イノシシは植物性のものを中心にした雑食です。
桑の実やどんぐりといった木の実やタケノコ、キノコなどを食べ、人の住むところに出没することもあり、農産物を食い荒らすなどの被害も発生しています。
また、イノシシは優れた運動能力を持っていて、1mの高さをジャンプすることができたり、鼻先で60㎏もある物を持ち上げられるほど力も強いのが特徴です。
イノシシは警戒心が強く、匂いや音にも敏感とされています。
登山中にイノシシ被害に遭わないための対策
登山中にイノシシ被害に遭わないための対策は、クマと同じように鈴などを鳴らし、こちらの存在をアピールすることです。
存在をアピールすることで、イノシシが気づいて去っていくことがあります。
たとえ、出会ったとしてもクマと同じようにこちらから刺激するようなことはしないようにします。
騒いだり、威嚇したりせずに無視して速やかに離れます。
普段は襲ってくることはなく、イノシシ側が警戒して逃げていきますが、子供を連れている時や発情期のオス、ねぐらなどに接近した場合などは、襲ってくる可能性があるため、十分に注意します。
警戒心が強いですが、人に慣れていると近づいてきます。
餌付けしてしまうと他の人間まで襲うようになるため、食べ物の匂いはさせないようにしましょう。
登山中にイノシシに突進・攻撃されたときの対処法
登山中にイノシシに突進・攻撃されたときの対処法は、ゆっくりと後ずさりして逃げることです。
そして食料を持っている時は速やかに捨ててください。
大声を出したり石などを投げて刺激してしまうと、余計に興奮させてしまう恐れがあるので危険です。
無理に追い払うよりは落ち着いて離れ、イノシシに道を明け渡してあげてください。
イノシシから見えない物陰に隠れたり、近くに木があれば登るのも手です。
猛スピードで突進してきた場合は、左右どちらかにサッと身をかわすかジグザグに逃げる方法があります。
ですがイノシシは真っ直ぐにしか走れない訳ではなく、Uターンしたり曲がることもできるので油断は禁物です。
また色の付いた傘を勢いよく開くという方法もあります。
これは視界を遮ることでイノシシが不安になり逃げてくれるそうです。
勿論これも確実ではないので、あくまでも最終手段として覚えておくべきです。
一番はやはり騒がず慌てずに、そっとその場を立ち去るようにしてください。
イノシシがなぜ攻撃してくるのか
考えられるのはイノシシがウリ坊(イノシシの赤ちゃん) と一緒に行動を共にしている場合、そしてお腹が空いている場合が考えられます。
赤ちゃんと一緒の場合、イノシシのテリトリーに侵入してしまい親イノシシが攻撃モードになっています。
大声を出したり、走り出すと必ず攻撃してくるので、じっとするしかありません。
あせらずゆっくり後ろ歩きをし、高いとこらがあれば登ります。
お腹が空いている場合は、イノシシは人間のもつナイロンの袋やカバンに食べ物が入っているかもしれないと知っています。
手荷物はあきらめ、その場に置きゆっくり逃げてください。
登山中にイノシシに噛まれたときの対処法
登山中にイノシシに噛まれたときの対処法は、嚙んでいると思われるイノシシを何とかして引きはがします。
イノシシは匂いに敏感なため、強い香りを発する香水を所持していれば嫌がってすぐに離れていきます。
歩けない時は警察や救急車を呼ぶことになりますが、歩ける時は自力で下山をしていきます。
下山したらすぐに病院へ行き、受付にイノシシに嚙まれたことを話します。
その後は、内科へ行き嚙まれた患部に消毒液をかけ、綺麗に消毒をしてもらいます。
次に患部を清潔なガーゼで覆えば処置完了となります。
また、パスツレラ症が出る可能性もあるため、念のために皮膚科に行って診てもらうといいです。
野生動物に嚙まれるれとかかってしまうことがあるので注意です。