東京湾を望む本牧の約18万㎡におよぶ三渓園の中には、重要文化財10棟をはじめとした歴史的な建造物が配置されています。
また、一年を通して様々な花を楽しむことができる場所でもあります。
そんな三溪園の歴史と見どころをご紹介していきます。
目次
三溪園の歴史
三渓園は、世界遺産に登録された富岡製糸場を保有していた原富太郎が、横浜市中区に1902年から53,000坪にも及ぶ広大な敷地に造営開始された日本庭園です。
京都府や和歌山県、岐阜県などから歴史的に価値の高い建物が移築されています。
三渓園は、1953年に横浜市に寄贈された後に財団法人三溪園保勝会が設立されると共に庭園の修復や整備が行われ、現在では観月会や菊花展、紅葉の古建築公開、早朝観蓮会などのイベントが行われています。
三溪園の歴史的建物の見どころ
三渓園には、臨春閣と旧天瑞寺寿塔覆堂、月華殿、天授院、聴秋閣、春草廬、旧燈明寺三重塔、旧燈明寺本堂、旧東慶寺仏殿、旧矢箆原家住宅の国の重要文化財や市指定有形文化財に登録されている御門と鶴翔閣、白雲邸に加え、金毛窟や林洞庵、横笛庵などの歴史的建造物が数多くあります。
豊臣秀吉が建築した旧天瑞寺寿塔覆堂や二条城から移築され春日局の孫の稲葉正則の江戸屋敷とされた聴秋閣、紀州徳川家の別荘・巌出御殿とされる臨春閣の身代わり灯篭は一見の価値があります。
旧燈明寺三重塔
旧天瑞寺寿塔覆堂
春草廬
聴秋閣
蓮華院
旧東慶寺仏殿
旧矢箆原家住宅
旧燈明寺本堂
三溪園の花・紅葉の見どころ
三渓園には、梅や桜、皐月、蓮などの草木が数多く植えられています。
三渓園では、観梅会を皮切りに、春には旧燈明寺三重塔のライトアップなどが行われる観桜の夕べが開催され、初夏には早朝観蓮会が開催され、秋には紅葉の古建築公開聴秋閣 春草廬が開催されています。
その他にも、さつき盆栽展やさくらそう展、花しょうぶ展、菊花展などが行われています。