寒さや雪の中でも、ほのかな芳香を漂わせて咲く水仙(スイセン)。
その花言葉や咲く時期、品種や特徴などをご紹介していきたいと思います。
目次
水仙(スイセン)とは
水仙はヒガンバナ科スイセン属の多年草で、学名は「Naecissus」。
別名は「セッチュウカ(雪中花)」、または「Narcissus(ナルシサス)」でギリシャ神話に出てくる美少年ナルキソッスが由来です。
イギリスの国花で、福井県の県花です。
草丈は20㎝から40㎝。
原産地は地中海沿岸、北アフリカ、スペイン、ポルトガルで、北半球の暖帯に分布しており耐寒性のある球根植物です。
「日本水仙」は地中海沿岸原産で中国に渡ったのち、日本に伝わったそうです。
そして、栽培されたものが野生化し日本に定着しました。
春に告げる草花として日本では古くから親しまれ、秋に球根を植えて春に花をめでる「秋植え球根植物」とされています。
その清楚な様子と香りが、華道・茶道でも重宝されています。
水仙(スイセン)の花言葉
水仙の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」です。
ギリシア神話中の美少年ナルキソッスが、泉に映った自分の姿に恋をし、食事もろくに取らず餓死したのち、水仙の花に化したという物語があります。
また、水仙の色または種類によって花言葉が異なっています。
白い水仙の花言葉は「尊敬」「神秘」で、見た目から神々しい雰囲気を漂わせていることからきています。
黄色の水仙の花言葉は「私の許へ戻って」「もう一度愛に応えて」で、この花言葉は「黄泉の国(死後の世界)」に連れ去られた農業と豊作の女神メンデルの娘の伝説に由来します。花言葉は、ギリシア神話に由来しています。
ラッパ水仙は「報われぬ恋」「持って生まれた素質」「尊敬」「心づかい」。
房咲き水仙は「思い出」「記念」「自尊」、八重咲き水仙は「田園の幸福 」。
日本水仙は「自己愛」。
花の時期
花の時期期は、「日本水仙」は12~4月で、「西洋水仙」は3~4月です。
水仙(スイセン)の品種
水仙は品種改良が盛んに行われ為に現在は1000種類を超える種類があります。
有名なのはラッパ水仙、日本水仙、房咲き水仙です。
ラッパ水仙は花全体が黄色で形がラッパ状になっています。
日本水仙は白い花の中央に黄色の副花冠があります。
房咲き水仙は白い花を房状につけ小さな杯状の白い副花冠があります。
水仙(スイセン)の誕生花
水仙の誕生花は1月2日と4月3日(黄)、1月3日と1月13日(白)、1月4日(白、黄)になります。
水仙(スイセン)の毒
また水仙の葉や球根にはアルカロイドという毒があり体内にいれると悪心や下痢、発刊、頭痛、嘔吐などの中毒症状が現れます。
葉がニラに似ているため誤食してしまうことがあるため注意が必要です。
水仙(スイセン)の成分
水仙の主な成分はベンジルアルコール、リナロール、ゲラニオールでアロマテラピーではほとんど使用されない精油です。
水仙(スイセン)の効果効能
水仙の効果効能はリラックス、鎮静作用や催眠作用があります。