江戸時代の交通の要所であった箱根関所を現代に甦らせた人気観光スポットの見所をご紹介していきます。
また、アクセス方法や駐車場についてもご案内していきます。
目次
箱根関所とは
江戸と日本各地を結ぶ交通網の重要拠点と言えば、やはり箱根関所であると言えるでしょう。
箱根関所の立地は、東北に屏風山、西南に芦ノ湖といった自然の壁とも言えるものがあり、その間を通る東海道を行き来する人物の監視にはちょうど良い場所だったのです。
この関所は、明け6つから暮れ6つまでは開門されますが、それ以外の時間は門は閉鎖され通ることは出来ませんでした。
実際には、関西方面から江戸へ向かう人の検問は特に厳しくはなく、逆に江戸から上方へ向かう人たちの方が厳しく検問されたと言われています。
箱根関所の歴史
江戸時代における箱根関所は、徳川二代将軍秀志の時代に開設されたと言われています。
もともとは江戸の守りを固めるために設置されたのですが、そのうちに段々と関所を行き来する人の取り調べ場所と変わっていきます。
始めは参勤交代で利用する大名を相手にした取り調べが主でしたが、そのうちに江戸屋敷に人質として置かれている大名の妻や女家族が、無断で領地に戻ることを厳しく監視する目的の役割に代わっていったのです。
その他にも、江戸に入ってくる武器類の厳しい取り締まり場所としても利用されたと言われています。
箱根関所の見どころ
かつて箱根関所があったとされる場所に、ようやく国指定の史跡として箱根関所が完全復元されました。
復元方法も近代建築を用いるのではなく、当時使われていた匠の技や道具を用い、なるべく忠実に再現をしたのです。
箱根関所資料館
箱根関所の歴史を知らない人でも、箱根関所資料館を訪れれば、関所に関する知識を学ぶことが出来、高札や通行手形といった展示品についても分かりやすく解説してあります。
より忠実に再現するために、役人のシルエット展示や当時使われていた調度品なども細部まで復元展示をしてあり、見どころがいっぱいです。
大番所
箱根関所には、かつて毎日多くの人が勤務していました。
主に小田原藩から出向した関所役人と呼ばれる人たちが働いていたのです。
彼らが毎日勤務していた場所が大番所であり、ここで関所改めを行っていました。
上番休息所
関所役人たちが生活する場所が上番休息所と言いますが、この二つの場所は棟続きとなっており、これらの建物も忠実に再現されています。
役人が普段どのような生活をしているのかを見ることが出来る貴重な場所となっているのです。
足軽番所
先に述べた大番所・上番休息所以外にも見どころのある建物はあります。
足軽番所もそのひとつです。足軽とは、関所の掃除や木製柵の点検・修理といった雑務を担当する人たちのことです。
江戸口御門の両わきに立って通行人を監視するという重要な役割もしていました。
彼らが生活していたのがこの足軽番所です。
遠見番所
遠見番所では、通行禁止とされていた芦ノ湖から出入りする者がいないかを昼夜問わず監視していました。
この場所が小高い位置にある遠見番所です。
これらの建物をすべて再現してあり、復元された箱根関所は見どころが満載の歴史スポットなのです。
長い階段を上がったところに、遠見番所が建っています。
かなり疲れますが、遠見番所から眺める芦ノ湖の景色は絶景ですので、ぜひ足を運んでみてください。
箱根関所の所要時間
箱根関所での観光の所要時間は、ゆっくりまわって1~2時間程度だと思います。
箱根関所の入場料金
箱根関所へのアクセス方法
駐車場
箱根関所専用の駐車場はないため、近くの駐車場に停める必要があります。
地図