箱根観光の見どころの一つである大涌谷へ行ってきました。
地面の割れ目から吹き出す白煙は迫力満点で、その周辺の見所や魅力、また駐車場やアクセス方法などについてもご紹介していきます。
目次
大涌谷とは
約3000年前に箱根火山は最後の大噴火を起こし、その火口跡が大涌谷と呼ばれています。
現在も箱根の山の火山活動は止まっておらず、その火口付近には白煙が立ち込め、植物が育たない荒涼の地が広がっています。
その異風は地獄谷とも呼ばれており、現在では箱根の観光名所となっています。
箱根温泉の供給地ともなっているこの場所は、硫化水素の臭いが立ち込めるなど、独特の風景が楽しめる、大自然が豊かな場所でもあるのです。
大涌谷へのアクセス方法と駐車場
- 箱根ロープウェイの大涌谷駅から歩いてすぐ
駐車場
- 約150台停められるスペースあり
※土日や休日には、多くの観光客が訪れ、駐車場に停めるだけでも1時間以上待つこともあるので、箱根ロープウェイを上手に利用するのがおすすめです。
地図
大涌谷の見所
大涌谷にはいろいろな楽しみ方があります。
箱根ロープウェイ
荒涼として風景をダイナミックに楽しむのであれば、箱根ロープウェイに乗るのが一番でしょう。
途中で4駅を経由するロープウェイは端から端まで乗車するとおよそ24分ほどかかります。
足がすくむほどの景色が楽しめるのが魅力です。
ロープウェイの中には、白煙で気分が悪くなったとこのために救急箱も置かれていました。
延命地蔵尊の歴史と神泉の湯
その昔、弘法大師がこの大涌谷の地を訪れた時、あまりに荒涼とした風景であったために心を痛め、地蔵菩薩を祀ってこの場所を清めようとしたのが、延命地蔵尊の始まりと言われています。
その地蔵を訪れた多くの人が救われたということから、今では延命や子育てにご利益がある地蔵尊と言われています。
そしてこの延命地蔵尊のすぐそばで湧き上がる神泉の湯は、地蔵尊を訪れる前に手を清める場所として有名です。
飲むことは出来ませんが、このお湯を地蔵尊にかけてあげるといいと言われています。
名物の黒たまご
そして大涌谷と言えばなんといっても1個食べると7年寿命が延びるという「黒たまご」です。
毎日行列ができるほどの賑わいで、源泉で蒸し方とよばれる専門職の人が、毎日茹でているのです。
外で食べる温泉玉子は格別に美味しいと感じますが、実はそれにも訳があり、家の鍋で作るゆで卵と違い、温泉で作る茹で玉子はうまみ成分が2割もアップすると言われています。
大涌谷の景色を楽しみながら、美味しい名物黒たまごを食べることは観光には欠かせないものでしょう。
1袋(5個入り)で500円。
燻製風味 黒タマゴ
お土産に持って帰りたいという人におすすめなのが、「燻製風味 黒タマゴ」です。
そのまま食べても美味しいですが、ラーメンのトッピングなんかにも最適です。
ポテトサラダやサンドウィッチの具にしてもいいかもしれません。
大涌谷くろたまご館
大涌谷くろたまご館では、グルメやショッピングを楽しむことができる場所になっています。
1階には「箱根ジオミュージアム」、2階にはオリジナル商品などが多数置かれている「くろたまSHOP」や地獄つけ麺や元祖大涌谷黒カレーなどを食べることができる「涌わくキッチン」があります。
箱根ジオミュージアム
箱根ジオミュージアムでは、箱根火山の不思議とその魅力について、約9メートルの大型スクリーン「ジオビジョン」で紹介してくれます。
大涌谷自然研究路
歩いて散策したいという人には、きちんと舗装された散策コースもあります。
途中には観光スポットや名物グルメなどを味わうこともできます。
また、大涌谷でしか見ることのできない希少植物に出会える魅力もあります。
大涌谷での注意点
大涌谷は人気の登山ルートを持っていましたが、箱根の火山活動が活発になってきたことにより、立入や観光の規制が行われてきました。
しかし、最近では火山活動が落ち着いてきたことから、現在では大涌谷では一部の立入・観光が許可されています。
ただし、一部のハイキングキースなどは全面立入禁止となっている場所もあるため、事前に確認が必要です。
また、火山ガスの影響を受けやすい、ぜん息・機関誌疾患・心臓疾患などの持病がある人は、入場を制限される場合もあるため、注意が必要です。