山梨県大月市にある日本三奇橋のひとつ「甲斐の猿橋」は、秋になるとモミジやケヤキ、イチョウが周囲を錦秋に染め紅葉の名所へと移り変わります。
このページでは、桂川の峡谷に架かる猿橋の秋の様子を写真と動画でお伝えするとともに、見頃の時期や現在の色づき状況、ライトアップや混雑状況などの情報についてもご紹介していきます。
目次
猿橋の紅葉の見頃
猿橋の紅葉の見頃は、例年11月上旬から11月下旬頃です。
猿橋の紅葉の現在の状況
紅葉の現在の色づき状況については、大月市観光協会のホームページで確認することができます。
猿橋への行き方
猿橋への行き方や駐車場については、別のページに詳しく載せていますので、こちらをご覧ください。
猿橋の紅葉のライトアップ
ライトアップあり。
橋の上に置かれている行灯が夜になると明かりを灯し、昼間とは違った幻想的な景色を作りだしてくれます。
猿橋の紅葉の混雑状況
期間中の人では、約40,000人が訪れるといわれています。
私が訪れたときは、休日だったため引っ切り無しに紅葉狩りに訪れる人が来ていました。
また、駐車場の数が少ないので、車で訪れる人は気をつけてください。
猿橋の紅葉の見どころ
実際に猿橋に紅葉を見に行って感じた見どころをご紹介していきます。
①猿橋の紅葉
まずはなんといっても猿橋からの紅葉の景色です。
猿橋は、岩国の錦帯橋(山口県)と木曾の桟橋(長野県)とともに日本三奇橋のひとつとして有名です。
「甲斐の猿橋」は、橋脚を使わずに、両岸から4層にせり出したはね木を設け、それを支点として木の桁をかけ渡す「肘木桁式橋」といわれる構造になっています。
建築年代は不明ですが、推古天皇二十年(612)に百済からの渡来人志羅呼が樹のこずえを伝い、桂川を超える猿にに設計のヒントを得たという伝説が残っているそうです。
文明十九年(1487)には、すでに橋が存在していることが知られ、延宝四年(1676)には現在のような肘木桁式橋の橋があったことがわかっています。
猿橋の左右には、橋が架かっているのですが、その名前がどちらも新猿橋という名です。
写真上の新猿橋は、昭和七年(1932)に、甲州街道(当時の国道8号、のちの国道20号、現在は県道505号)の新橋として桂川に架けられたものです。
写真下の赤い橋は、現国道20号の新猿橋になります。
猿橋の東側にある橋のようなものは、谷津沢発電所一号水路橋です。
明治四十五年(1912)に架設された鉄筋コンクリート製の水路橋で、上流の駒橋発電所で利用した水を下流の発電所に流すために作られたものです。
こちらも国の重要文化財に指定されている、産業史上の重要な史跡です。
②猿橋展望台
猿橋から渓谷沿いを下って行くと猿橋展望台があります。
柵と木々が生い茂っていたことで、思った以上に見にくかったです。
展望台から上流の河原方面の景色は、とても美しかったです。
④山王宮周辺の紅葉
猿橋のすぐ隣に建つ猿王を祀る山王宮を真っ赤なモミジと黄色いイチョウが包みこんでいました。
毎年7月には山王祭が開催され、猿橋の神輿渡御する光景を見ることができます。
③新猿橋(県道505号)からの景色
県道505号に掛かる新猿橋からの景色です。
下を見ると桂川と美しい紅葉の景色が広がっていましたが、吸い込まれるようで怖かったです。
橋の左右どちらを眺めても素晴らしい景色が広がっています。
橋には桂川を超える猿が描かれていました。
④新猿橋(国道20号)からの景色
国道20号に掛かる赤い橋の新猿橋から眺めた景色です。
猿橋はちょっと遠くになってしまいますが、紅葉の景色が一望できるスポットでした。
桂川を囲む周辺の木々の色づきをしっかりと眺めることができます。
⑤大黒屋
猿橋の前に建っている大黒屋は、かつては旅館だったそうです。
猿橋の歴史を見つめつづけ、多くの旅人と交流してきたであろうこの場所は、現在は蕎麦・うどん・ほうとうなどを食べることができる場所となっています。
大黒屋前には、ベンチも置かれゆっくり座って紅葉の景色を楽しむことができます。
猿橋の近くには、猿橋公園(猿橋近隣公園)、三嶋神社、岩殿山と紅葉を楽しむことができるスポットがあるので、こちらにも足を運んで見てください。
【動画】猿橋の紅葉の景色
猿橋の紅葉の景色を動画にもしてみました。
山梨県大月市の紅葉の名所、国の名勝として人気のスポットの秋の景色をぜひ動画でもご覧ください。