埼玉県入間郡越生町黒岩で開催されている五大尊花木公園は、関東一のツツジ園とも呼ばれている公園です
園内には、12種類・約10,000株のツツジが植栽され、樹齢300年以上の古木なども見ることができます。
このページでは、そんな公園内の様子を写真と動画でお伝えするとともに、見頃の時期や現在の開花状況、アクセス方法や駐車場などの情報についてもご紹介していきます。
目次
越生・五大尊花木公園のつつじの見頃
五大尊花木公園つつじの見頃は、例年4月中旬~5月上旬頃です。
また、4月初旬~中旬にかけては、三ツ葉つつじ園が見頃を迎えます。
越生・五大尊花木公園のつつじの現在の開花状況
現在の開花状況については、越生町役場が運営しているホームページ「越生観光ナビ」で確認することができます。
五大尊花木公園つつじ祭り
毎年、つつじの見頃の時期である4月中旬から5月上旬にかけて五大尊花木公園つつじ祭りが開催されます。
お祭りの期間中には、地元の加工品などの販売が行われています。
越生といえばやっぱり梅ということで、梅羊羹や梅酢こんぶ、梅ごぼうなどが販売していました。
私はというと、越生の美味しさをギュッと搾ったという、こちらの「ゆず之介」というジュースを頂きました。
さっぱりとしていて、とても美味しかったです。
五大尊花木公園の料金
五大尊花木公園の入園料は、通常は入園無料ですが、開花期については環境保全協力金200円(中学生以上)が必要になります。
五大尊花木公園つつじ祭りへのアクセス方法
電車(最寄り駅)
- 越生駅から歩いて約15分
バス
バスで行く場合は、越生駅から川越観光バスの黒山行きに乗車し、「上黒岩」で下車します。
ただ、バスが1時間に1本くらいしか出ていないので、気をつけてください。
タクシー
駅前にはタクシーも停まっています。
徒歩15分くらいで行ける距離なので、歩くのが嫌な人は利用を考えてみてください。
駐車場
五大尊花木公園に隣接する駐車場の駐車台数は約80台になります。
- 普通車:400円
- マイクロバス:800円
- 大型バス:1200円
※料金は変更になっている可能性がございます。
地図
- 住所:埼玉県入間郡越生町黒岩
越生駅から五大尊花木公園まで徒歩
実際に越生駅から五大尊花木公園まで歩いてきましたので、その道のりを写真でご紹介していくとともに、万歩計で測った距離と所要時間についてもご紹介していきます。
改札口を出たら、まっすぐ歩いて行きます。
越生町観光案内所の横を通り過ぎます。
県道30号線の越生駅交差点まで来たら、右に曲がります。
目の前に法恩寺が見えます。
県道30号線沿いを歩いて行きます。
道の途中には、様々な歴史的な建造物が立っていました。
こちらは「岡野毛住宅店蔵」と「岡野家住宅土蔵」になります。
土蔵造3階建の店蔵は、全国でもとても珍しい建物なんだそうです。
こちらは金子家住宅主屋で、生糸産業で栄えた越生の地における幕末の商家の佇まいを伝えてくれています。
越生の里の駅もありました。
里の駅を通り過ぎると、道が二手に分かれているので、右の道を進んでいきます。
上黒岩バス停に到着しました。
ここを左に曲がります。
左に曲がるところには、五大尊明王入口と刻まれた石碑が建っています。
あとは真っすぐ進んでいくと、五大尊つつじ公園に到着します。
越生駅を8時40分に出発して、到着したのが8時55分だったので、所要時間は15分でした。
また、万歩計は1716歩で、距離は1.33kmとなりました。
越生・五大尊花木公園のつつじの見どころ
実際に五大尊花木公園のつつじを見に行ってお伝えしたいことは、五大尊堂周辺のツツジだけ見て帰るのはもったいないということです。
入口から五大尊堂まで上がって行くだけでも、ツツジの美しさと越生の街の雄大さを感じることができますし、それだけでもけっこう疲れます。
しかし、ここで満足して帰るのは、もう一度いいますがもったいないです。
公園内にはさらに、秩父三十四カ所写し霊場コース、坂東三十三カ所写し霊場コース、西国三十三カ所写し霊場コースというものがあり、どのコースを歩いても素晴らしいツツジの景色を眺めることができます。
なので、せっかく行くならハイキングするつもりで、すべてを巡ってツツジの景色を堪能してもらいたいです。
①入口から五大尊堂周辺のツツジ
五大尊つつじ公園のツツジは、享保年間(1716~36)に寺僧が植えたのが始まりだと伝えられています。
つつじの花言葉や由来などを知りたい方は、別のページに詳しく載せていますので、気になる方はこちらをご覧ください。
五尊大堂へとつながる階段を上がって行きます。
階段を上がったすぐのところには、吒枳尼尊天社(イナフクミ社)が建てられています。
イナフク様は、この地一帯の豊蚕を祈願する養蚕農家から広く崇敬され、五月に行われる「つつじ祭り」はイナフク様の縁日が発展し、今日に引き継がれたものだそうです。
また、祭神の荼吉尼尊天(荼吉尼天)は、悪魔が仏道に帰依して改心したとされる古代インド伝来の女神です。
つつじのトンネルができていました。
階段を上がって行くと東屋が建っていて、みなさんここで座って休憩されていました。
東屋からは、つつじと越生の街並みを一望することができます。
五大尊堂
五大尊とは、五大明王の尊称です。
本堂には、中央に大日如来の化身・使者である不動明王を置き、東西南北に降三世、大威徳、軍荼利、金剛夜叉の明王をそれぞれ配した五大明王像が祀られています。
カヤ材の割矧造、平安時代末期の造立であり、中世以前の五体揃った作例としては県内唯一のものとして、埼玉県の有形文化財に指定されています。
五大明王のご利益
- 不動明王:「勝負必勝」「立身出世」「商売繁盛」また、火焔をもって汚れを焼き浄め、人々を守る仏様
- 降三世明王:「悩み」を砕き、「欲」や「怒り」や「迷い」を封じ込める仏様
- 大威徳明王:災いを及ぼす敵を降伏させ、何事も勝利に導く仏様
- 軍荼利明王:病気・事故などを取り除いてくださいる仏様
- 金剛夜叉明王:縦横無尽の力があり、人々に尊敬され愛され、何事も叶えてくれる仏様
②坂東三十三カ所写し霊場コース周辺のツツジ
公園内には、越生出身の江戸時代の俳人である古帳庵こと、鈴木金兵衛が発願した四国八十八カ所と西国・板東・秩父百観音札所の写し霊場が整備されています。
公園内には自然の藤の木があり、ちょうど見頃を迎えていました。
よくある公園の藤棚と比べると、圧倒的な存在感と力強さが伝わってきました。
③西国三十三カ所写し霊場コース周辺のツツジ
【動画】越生・五大尊花木公園つつじの景色
五大尊花木公園のつつじの景色を動画にもしてみました。