母の日に贈る花として有名なカーネーションですが、いつからそのような習慣になったのでしょうか。
カーネーションの花言葉や由来、種類や育て方などとともに、ご紹介していきます。
目次
カーネーションとは
別名オランダナデシコやジャコウナデシコと呼ばれ、ナデシコの仲間です。
古代ギリシア時代からすでに栽培されていたというこの花が日本に入ってきたのは、江戸の初期、オランダからと言われており、古くから愛されてきました。
他にも神話などにも登場するカーネーションは、古くから世界の人々に愛されている花です。
カーネーションを母の日に贈るようになった理由
カーネーションは、母の日に贈る花としても有名ですが、その由来はどのようなものなのでしょうか。
南北戦争時代のアメリカで、負傷兵のケアを目的としていた女性活動家の死後、彼女の娘であるアンナ・ジャービスが、母の好きだった白いカーネーションを捧げたことが始まりと言われています。
その後、1914年にアメリカで5月の第2日曜日を母の日としたことから、健在な母親には赤いカーネーションを、亡くなった母親には白いカーネーションを贈るようになったと言います。
カーネーションの花言葉
花言葉は「無垢で深い愛」と情熱的。
しかし多様な品種があるだけに、色によっても違う言葉を持っています。
ポピュラーな赤い花には「母への愛」ピンクの花には「熱愛」や「美しいしぐさ」、白い花には「純愛」と愛の言葉が続きます。
ムーンダストという、珍しい青いカーネーションには「永遠の幸福」という夢の詰まった花言葉もあります。
一方、黄色いカーネーションには「軽蔑」というネガティブな花言葉もあるので、贈るときは気をつけたいですね。
カーネーションの由来
カーネーションの名前の由来は諸説あるようですが、ラテン語で肉を意味する「カーン」から来ているといわれています。
花の色が、肉の色に似ていることからそう名付けられました。
これは、カーニバル(謝肉祭)と同じ語源です。
カーネーションの見頃・どんな花を咲かせるのか
開花時期は、母の日でも御馴染みの5月が最盛期。
もともと春から初夏にかけて咲く一季咲きの花でしたが、現在は品種改良がすすみ、秋から初冬にかけても見頃の一つです。
一年を通して楽しむことのできる花です。
色は赤、ピンク、白、黄色やクリーム色、紫や青といったものもあり、まだらに色が混じった花びらを持つものもあります。
その色のバリエーションは非常に豊かで、フリルのような花びらが幾重にも重なった花が特徴的です。
切り花にしても長持ちするので、気軽に楽しむことができます。
カーネーションの種類・品種
品種改良が盛んで、今では千を超える種類があります。
種類を大きくわけると、一本の茎に、八重咲きの大きな花を一輪だけつけるスタンダードカーネーションと、一つの枝にいくつも花を咲かせるスプレーカーネーションの二種類。
スタンダードタイプには、ネボやドンペドロといった深紅の大きな花を咲かせるものがあり、スプレータイプなら、撫子のような一重の華をいくつも咲かせるものもあります。
色も多様で、紫や青紫といった神秘的な色のカーネーションも増えています。
カーネーションの育て方
カーネーションは日光が大好きで、日当たりがよければつぼみもたくさんつけます。
しかし高温多湿が苦手なので、夏の暑さには要注意。根腐れも起こしやすいため、水やりは土がしっかり乾いてから、たっぷりあげます。地植えで育てることも可能ですが、夏と冬は、屋内で育てることをおすすめします。
植え替えの季節は秋。
根をしっかりほぐしてやってから、一回り大きめの鉢に、水はけのよい土と一緒に植えます。
咲き終わった花から病気にかかりやすいので、こまめな花がら摘みと、切り戻しをしてあげましょう。