日本の秋を代表する花の1つであるハギ(萩)についての花言葉や由来、見頃の時期などについてご紹介していきます。
目次
ハギ(萩)とは
ハギはマメ科ハギ属の植物です。秋の七草に数えられており、日本人にとっては馴染みのある植物の1つです。
日本最古の和歌集である万葉集において最もよく詠まれた花とされており、古くから日本と関わりが深いことが分かっています。
万葉集には、萩の歌が141種も載っています。
ハギは漢字で「萩」と書きますが、ヨモギ類を「萩」という字で表すこともあります。
ハギを表す「萩」と、ヨモギ類を表す「萩」は別とされており、実際にハギはヨモギ類とは明白に異なった特徴を持っています。
ハギ(萩)の花言葉
ハギの花言葉として「思案」「内気」「柔軟な心」の3つがよく知られています。
ハギは美しさを持ちながらどこか控えめな風情があるとされており、そこから思案や内気といった花言葉が生まれたと言われています。
柔軟な精神という花言葉が生まれた経緯ははっきりしていませんが、ハギはしなやかに成長する植物なのでそこから来ていると考えられます。
いずれも穏やかさがにじみ出るような花言葉であり、控えめながらも優しさを感じさせます。
ハギ(萩)の由来
「萩」という花の名前がついた由来は、諸説ありますが、中でも、 生え木(はえき)から派生して呼ばれるようになったという説が有力です。
ハギ(萩)の見頃・どんな花を咲かすか
ハギは夏から秋にかけて咲く花です。
秋の七草に数えられることから秋のイメージが強いかもしれませんが、旧暦の秋なので今の暦に当てはめると夏もやや含まれます。
枝の先端から多数の花枝を出して、赤紫の花の房を付けます。
あまり知られていませんが、種子を1つだけ含んだ果実を付ける植物です。
荒地に生えることができるので放牧地などに一面に生えることがあります。
その光景はまさに圧巻であり、歌に詠まれる魅力が分かります。
ハギ(萩)の種類・品種
ハギ属は北米のハギ亜属と、アジアのヤマハギ亜属に分かれます。
どちらも似た見た目なので見分け方が難しいですが、ハギ亜属では第1節の葉が互生、ヤマハギ亜属では対生するのが特徴です。
細かく分けるとヤマハギ、キハギ、メドハギ、マルバハギ、オオバメドハギ、ビッチュウヤマハギ、サガミメドハギなどがあります。
ハギはマメ科であり、ヒメハギはヒメハギ科なので違う種類ですが見た目がよく似ているので、なかなか見分けがつきにくいです。
ハギ(萩)の育て方
ハギは日当たりと水はけの良ささえ意識しておけば、育てやすい植物と言えます。
ただし、剪定はしっかりと行う必要があります。
ハギは冬になると落葉し、2月ごろには芽が出ます。その時期になったら株元から20cm程度の位置で枝をバッサリ切り戻します。
古い枝を残しておいても花を付けないので栄養が分散しないように剪定する必要があります。
肥料は別段なくても問題はありませんが、水を切れさせると葉が枯れてしまうのでその点には注意が必要です。