今回は、神奈川県の相模原市(旧藤野町)にある芸術の道を歩いてきました。
約30点の野外にあるアート作品を見て回るコースになっています。
私はアート好きというわけではないのですが、雑誌などで芸術の道を知り、ちょっと面白そうだなと思っていたので来てみました。
「芸術の道」は、旧藤野町時代の昭和から平成のはじめにかけて、まちづくりとしてスタートした「ふるさと芸術村構想」のもとこのような作品が作られたようです。
芸術の道の所要時間と距離と地図
藤野駅を出てすぐのところにある観光案内所「ふじのね」でもらったガイドマップに書かれていた目安の所要時間になります。
<満喫コース180分>
JR藤野駅→日連大橋→秋川橋→芸術の道入口→前戸沢橋→葛原神社→名倉峠→市道→名倉グラウンド→弁天橋→JR藤野駅
<お手軽コース75分>
JR藤野駅→日連大橋→秋川橋→名倉グラウンド→弁天橋→JR藤野駅
地図は藤野観光協会のHPからダウンロードできます。→地図はこちら
また、私が実際に歩いた距離と時間はこのあと記載していますので、よかったらそちらも参考にしてみてください。
それでは9時45分藤野駅をスタートです!
地図は藤野観光協会のHPからダウンロードできますが、観光案内所「ふじのね」でももらうことができます。
コンパクトに折りたたまれたもので、とっても便利でしたのでまず「ふじのね」に立ち寄って地図をもらうことをおすすめします。
アート作品No.1 フジノゲート
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、白旗に赤字で「ふじのね」と書かれた下のところにあるのが、アート作品1のフジノゲートになります。
※よく考えずに歩いてしまったので、これから私が歩いて行くのは、本来のコースとは逆の道順になっています。
なので、紹介する作品も順番通りではなく私が歩いた順で紹介していきますので、ご了承ください。
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上記の箇所を読んでいただけましたでしょうか。
すみません。
それでは、気を取り直してもう一度スタートです!
駅を出てまっすぐいくと変わった建物シーゲル堂が見えてきます。山里の芸術家の人たちが作った不思議なお店らしいです。
本来ならここを左に曲がってアート作品No.2を目指すところなのですが、何も考えずに歩いていた私は右に曲がって弁天橋を目指してしまいました。
国道20号線なので、けっこう車が通っているので注意してください。
遠くに弁天橋が見えます。景色が最高!
弁天橋に近づいてきました。
弁天橋に到着しました。
アート作品No.29 カナダ雁
大自然の中を力強く飛翔するカナダ雁の姿だそうです。
後ろから見ると飛んでる感じが出てます。
弁天橋を渡っていきます。
弁天橋からこの景色を見ただけで、今日藤野に来てよかったと思いました。
葉が赤く色づいてきています。
橋を渡り右の道をまっすぐ歩いていくとまた、分かれ道に出ます。
ここを右に曲がりました。
ところどころに芸術の道の案内地図があるので安心です。
名倉バス停を通り過ぎて、野崎工務店があるところを左に曲がります。
ココを左に曲がります。
歩いていると前方に赤い建造物が見えてきました。
アート作品No.22 雨
雨という天からの恵みを、周囲の自然とともに感じさせる作品だそうです。
ガイドマップに窓から雨を眺めると書いてあったのですが、こういうことですかね。
ちょっと歩くとまた前方に銀色の物体が登場!
アート作品No.21 芽軸
植物が大地から芽を出すときのエネルギーを表現しているそうです。
形はユリの発芽からイメージして作られていて、光を求めるかのように南を指して傾いているそうです。
名倉峠
名倉峠に来るとクマ出没注意という張り紙がありました。
念のためクマ除けの鈴は持って行った方がいいかもしれません。
苔に覆われた感じがすごくステキでした。
ほとんどの道は、このようなコンクリートの道を歩いていくことになります。
舗装しているので歩きやすいのですが、できれば土の上を歩きたかったですね。
アート作品No.20 森の記念碑
鉄と石を使って、空間を切り取ったり、付け加えたりすることによって、自然との調和と緊張を表しているそうです。
アート作品No.19 「未来への躍動」と「季節の翼」
シュタイナー学園の敷地内にあるので、金網越しに一枚写真を撮らせていただきました。
自然と子供たちの力を表したものだそうです。
アート作品No.18 庵
朽ち果てたような庵は、人の生活と歴史の時間を表現されているそうです。
アート作品No.18.19.20の3作品は近くにあるので見つけやすいです。
どこを歩いていても景色が最高でした!
どんどん歩いていきます。
アート作品No.17 FLORA-FAUNA
巨大な昆虫のようなこの作品は、静かに死んでいく時間や空気に、永続的な刺激と振動を与えた作品だそうです。
ナウシカとかに出てきそうな雰囲気です。
向原バス停をちょっと過ぎると次の作品が見えてきました。
アート作品No.16 景の切片
鉄と石でできたこの作品は、周りの自然の景観と調和させて無限の空間の広がりを表現したものだそうです。
道からちょっと離れたところに建っているので注意して探してください。
アート作品No.15 羅典薔薇
自然との共鳴があり、光の投影がある作品だそうです。
後ろが駐車場になっているのがちょっと残念な感じです。
葛原神社
アート作品No.15 羅典薔薇の目の前に葛原神社の鳥居があります。
葛原神社に参拝して次の作品を目指します。
アート作品No.14 語り合う石たち
葛原神社の左手裏にあるのがアート作品No.14の「語り合う石たち」です。
同じ形に作られた8個の石が、置き方を変えることによって、一つ一つの個性と存在感が生まれるようになっている作品だそうです。
この作品を見つけるのが一番苦労しました。葛原神社の左手裏にあるので探してみてください。
アート作品No.13 吠える
葛原神社を左に歩いていくと見つかるのが、このアート作品No.13「吠える」です。
「吠える」は凝縮された万物の叫びで、自己への回帰でもあるそういった作品だそうです。
景色とマッチしていていい感じです。
アート作品No.12 回帰する球体
アート作品No.13「吠える」の近くにあるのが、アート作品No.12の「回帰する球体」です。
こちらもちょっと見つけにくいので注意して探してみてください。
周囲の自然の景色と一体化されたこの作品は、巨大な種子で、新しい命が生まれ自然と同化していく様子を表現しているそうです。
葛原神社前の道が2手に別れています。
右に行くとアート作品No.12の「回帰する球体」で左は次に進む道になっています。
アート作品No.12.13.14を見たので、左に進んでいきます。
歩いていくとまた2手に分かれている箇所に着ました。
ここは左に行きます。
葛原バス停が見えてきます。
アート作品No.11 森の守護神
力強い樹木の姿を想像させるこの作品は、過去から未来へと、自然のたくましさを伝える作品だそうです。
この後があるのが、アート作品No.10の「山の目」です。
アート作品No.10の「山の目」を探しながら歩いていたのですが、見つかりませんでした。
「山の目」は山の中に描からた目をこの道から眺めるようになっているのですが、コースを逆から歩いていたから気づかなかったのか、それとも木や草が育って「山の目」見えなくなってしまっていたのかわからないのですが、見つかりませんでした。
残念!!
橋が見えてきました。前戸沢橋というそうです。
橋の向こうに赤い物体も見えてきました。
アート作品No.9 射影子午線
1988年10月の星空を眺めれば、火星が見えるように設置されているアート作品No.9の「射影子午線」です。
覗いてみたらこんな感じです。
アート作品No.8 限定と無限定
まわりの環境を作品に取り入れるため、細い鉄筋を幾重にも重ねて、半透視の空間を作り、彫刻と空間の固定的な枠を超え、見え隠れする新たな空間を表現しているそうです。
歩いていくと銅像が見えてきました。
アート作品No.7 COSMOS
「COSMOS」という題名の通り、瞳の先は内に秘めた愛を持って太古へいざない、遠く宇宙へ旅立つ作品になっているそうです。
瞳の先は写真で撮るとこんな感じでした。
歩いていくと大きな道へぶつかりました。
左前方の坂を上がっていきます。
アート作品No.6 両側の丘の斜面
自然の中に異質な造形を持ち込むことで、空間の緊張感、相対性、小宇宙を想像する作品になっているそうです。
坂道を上がっていきます。
【動画】藤野の芸術の道からの景色
坂からの景色がすごくキレイだったので、動画を撮ってみました。
よかったら見てみてください。
お地蔵さん。
たぶんこのあたりだと思うのですが、ハイキングコースに入る道がありそこにアート作品No.27「過去からのひびき」があるのですが、通り過ぎてしまいました。
気づいたときには、もう戻る体力がなかったので今回はあきらめました。
アート作品No.25 カリブー
力強いシカ科のカリブーは、命の輝きを感じさせてくれる作品だそうです。
何とも愛らしい雰囲気を醸し出しています。
名倉グラウンド入口です。
この左側に「カリブー」があります。
手打ちそば喜庵
手打ちそば喜庵さんを発見。
お腹もすいたし、かなり歩き疲れたのでこちらで昼食を頂くことにしました。
いい雰囲気のお店です。
天ぷらせいろを注文しました。とっても美味しかったです。
万歩計を見たら9056歩、6.52kmとなっていました。
時間は、11時35分。
9時45分に出発したので、約2時間歩いたことになります。
美味しいおそばを食べて体力が回復したので、名倉グラウンドを目指して坂を歩いていきます。
アート作品No.26 トライアングル・ウインド・ソング
風・木・土・雨の音が伝わり、光と影によって奏でられる。
人と環境と芸術が調和したリズムを表現した作品だそうです。
坂を下って名倉グラウンドの入口に戻り脇の道を歩いて「緑のラブレター」が設置されている場所に歩いていきます。
どんどん登ります。
さらに登ります。
緑のラブレターの 案内板がありました。
アート作品No.28 緑のラブレター
なんかすごいことになってした。
どうやら補修中のようです。
登らないで、遠くから眺めるだけでもよかったかな・・・
遠くから見るとこんな感じです。作品を維持するのも大変ですね。
自然の素晴らしさや環境の大切さを山がラブレターを抱く姿で表現しているそうです。
登ってきた道を下り、道沿いを歩いていきます。
アート作品No.24 空を持つ柱
ステンレス版で作られた塔で、虚無感を創造することで、自然との調和を図った作品だそうです。
また、太陽の日狩りが反射し、風が板の間を通り過ぎることで、自然と共鳴する音楽的空間も作っているそうです。
道なりに歩いていきます。
アート作品No.23 あなたと・・・明日の空の色について
絶妙なバランスで構成された幾何学的作品になっています。
【動画】藤野の芸術の道アート作品No.23からの景色
アート作品No.23からの景色がステキだったので、動画を撮ってみました。
弁天橋を渡って藤野駅を目指します。
朝歩いた道を戻ります。
朝歩いたときは気づかなかったのですが、「緑のラブレター」が遠くに見ることができました。
シーゲル堂まで戻ってきました。
駅には戻らず、日連大橋を目指して歩いていきます。
右に行くとアート作品No.5がある日連大橋で、左に行くとNo.2.3.4があります。
アート作品No.5 記憶容量-水より、大地より
日連大橋の量は字にそれぞれの作品が置いてあります。
この作品は置かれた場所から何かを伝えるのではなく、作者の内面的思考から生まれた作品だそうです。
日連大橋
両端にあるので、歩くのがちょっと大変。
日連大橋から弁天橋が見えます。
【動画】日連大橋からの景色
日連大橋からの景色も動画に撮ってみました。
[youtube-adds id=”https://youtu.be/P7uGPY9GHaU”]
さっきの分かれ道まで戻り、藤野総合事務所を目指します。
アート作品No.3 瀞
藤野総合事務所の手前にあるのがアート作品No.3の「瀞」です。
植物の種が発芽するときの内から外荏発せられる自然の強い生命力を表現しているそうです。
藤野総合事務所
アート作品No.4 バッファロー
藤野総合事務所の玄関右わきに設置されているのが、アート作品No.4の「バッファロー」です。
躍動感のバッファローの姿を陰影豊かな造形で表現された作品だそうです。
沢井トンネルのところを左に曲がります。
陣馬山へ行くときは、このトンネルを抜けます。
どんどん歩いていきます。
アート作品No.2 藤波
淡い紫の藤は町の花だそうです。
藤野駅を目指して帰ります。
藤野駅に到着しました。
万歩計で見た芸術の道の所要時間と距離
9時45分に藤野駅をスタートして、芸術の道を歩い戻ってきたときには、13時20分となっていました。
昼食の時間も含め所要時間は、3時間35分となりました。
ガイドマップに書かれていた満喫コースの時間が180分だったので、昼食の時間を30分と考えるとほぼ同じ時間になりました。
万歩計は、16080歩で11.57kmとなっていましたので、参考にしてみてください。
芸術の道を歩いた感想
正直な感想を言うと、今回のコースはとても楽しかったです。
すごくおすすめ!
アート好きというわけではない私ですが、アート作品を探しながら見て歩くこのコースは、ちょっとしたゲーム感覚にもなってとても楽しめました。
一人で歩いても楽しめますが、デートやグループで歩いたらもっと盛り上がって楽しいと思います。
道は舗装されているので、駅でもらえるガイドマップを持っていればほとんど間違えることはないと思うので安心です。
また、アートだけでなく、どこの場所を歩いても景色が最高にキレイでした。とくに今回は紅葉の時期ということもあり、美しい景色ばかりで癒されました。
残念なのは、こんなに楽しめるコースなのにほとんど人がいなかったことです。近くの高尾山はすごい人であふれていたのに、こちらはすれ違った人は2組くらいでした。
もっといろいろな人に知ってもらいたい、そんなハイキングコースだったので、興味のある方は是非一度歩いてみてください。