滋賀県のメタセコイア並木で注目を集めはじめたメタセコイアですが、その特徴など詳しいことはあまり知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなメタセコイアの特徴・花言葉・実・育て方などの情報をご紹介していきます。
目次
メタセコイアの花言葉は?由来や意味は?
メタセコイアの花言葉は「平和」、「楽しい思い出」とされていますが、その詳しい理由はわかっていません。
これらの花言葉の由来のわかる資料が見つかっていないといわれています。
一説には、オリーブと一緒に植えられることが多いことから、オリーブの花言葉「平和」と譲られたともいわれています。
理由はわからないながらも、四季折々に美しく見る人を楽しませてくれるメタセコイアのイメージは、この明るく穏やかな花言葉ととても似合っているといえます。
メタセコイアとは?花・葉・実の特徴は?
メタセコイアの語源は、ギリシャ語の「後の・変わった」という意味のメタと、「セコイア(世界最大のスギ科の常緑樹で姿が似ている)」からなっています。
メタセコイア自体は20~35メートルほどに成長する落葉高木です。
枝には細長い羽のような葉っぱが、左右対称にすき間なく茂ります。
葉は、秋になると橙褐色に紅葉し、枯れ落ちます。
10~11月頃には卵のような球形の実がなります。花が咲くのは冬で、薄黄色の花が下向きに咲きます。
メタセコイアの歴史
気候が温暖だった6600万年前~3400万年前にかけて、メタセコイアはシベリアやカナダなどの北極圏を中心に北半球の広い地域に分布し、その後の地球の急激な寒冷化により極圏付近のものは絶滅し、分布域が日本や中央アジアまで南下し、絶滅したと考えられていました。
メタセコイアの名前は1941年に発見した三木茂氏によって名づけられ、その後1945年に中国に現存しているのが発見されました。
現在日本で見ることのできるメタセコイアは、1949年に天皇と国に納められたことがきっかけで伝わり、日本各地に広まっていったとされています。
もともと化石で発掘されていたことから、「生きていた化石」ともいわれています。
メタセコイアの育て方のポイントは?
メタセコイアは水はけのよい地を好むため、地植えの場合には腐葉土を3割程度混ぜ込んでおくとよいでしょう。
鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3ほどの割合の土に植え付けます。
種から植え付けをすることも可能ですが、発芽率が低いので挿し木での植え付けのほうが確実に数を増やせます。
剪定で切り取った枝を赤玉土に挿し、土が乾燥しないように管理しながら発根を待ちましょう。
剪定は特にしなくても樹形が整うのが特徴ですので、特に風通しを良くしたいなどの希望がなければ剪定の必要はありません。
虫も付きにくいため、比較的育てやすい樹と言えるでしょう。