ラベンダーは、うす紫の美しい花を咲かせ、多くの人たちを楽しませてくれるだけでなく、香水や薬としても利用されています。
そんなラベンダーの花言葉や由来、見頃の時期や育て方などについてご紹介していきます。
目次
ラベンダーとは
ラベンダーはカナリア諸島~地中海沿岸、インドにかけて分布する南ヨーロッパ原産のしそ科の常緑低木です。
種類は20数種ほどあり、欧州では古くから香料作物として栽培されていました。
観賞用として楽しむ他、花や茎、葉などに芳香があるためハーブとしても扱われます。
花から蒸留して得られたラベンダー油は、香水や化粧品、石鹸の香料に用いることができます。
また薬用として神経痛やリウマチなどにも効果があると言われています。
ラベンダーの花言葉
ラベンダーにはいくつかの花言葉があります。
「あなたを待っています」「繊細」「清潔」「優美」「許しあう愛」「期待」「幸せが来る」「疑い」「不信」「沈黙」。
「あなたを待っています」という花言葉は、ラベンダーという少女が少年に恋をしましたが告白することができず、少年を待ち続け一輪の花になってしまった伝説からきています。
「清潔」には洗うという意味が含まれており、ラベンダーには殺菌作用があることからもきています。
また、あまりいい印象ではない花言葉、「疑い」は強烈な強い香りがすることから言葉が生まれ、「沈黙」という花言葉は、ラベンダーに鎮静作用があることからきています。
ラベンダーの由来
ラベンダーの語源の由来は、英語の「lavender」からの外来語で、「洗う」を意味するラテン語「lavare」に由来し、ローマ人が入浴のときにラベンダーをお湯の中に入れるのを好んだことにちなんでいます。
ラベンダーの見頃・どんな花を咲かすか
ラベンダーは品種によって見ごろが違いますが、夏頃に咲く花です。
早ければ6月下旬から開花が始まり、遅いものは8月上旬まで楽しむことができます。
ですが、8月に入ると株の保存のために刈り取りが始まる畑もありますので、7月頃までに見に行くのがよいでしょう。
また、こちらも品種によってことなりますが、幅の細い葉と小さな粒が重なったような花が咲き、薄い紫や、濃い紫色のものが一般的です。
他の品種ですと、大きな花穂と太めの茎のものがあり、生長すると約1mにもなることがあります。
ラベンダーの種類・品種
ラベンダーの種類は主に系統で分けられており、品種によって特徴があります。
アングスティフォリア系は香りが強く、香料の原料としてもっともよく使用されており、北海道のラベンダー畑で見かける代表的な品種です。
ラバンディン系は、香りと、暑さに強い品種を交配して作られた品種で、ミントのような爽やかな香りが特徴です。
ストエカス系はウサギのようなかわいい花穂をつける品種です。
暑さには強いですが寒さに弱いので、寒い地域で育てるには対策が必要になります。
ラベンダーの育て方
初心者の方は苗から育てるのがオススメです。春頃に植えれば、秋に収穫することができます。
使用する土はハーブ用の培養土か、ラベンダー専用の土を使用するとよいでしょう。
室内で育てることもできるので、その場合は風通しがよく明るい場所に置きます。
土が乾燥したらたくさん水をあげ、肥料は3〜7月までは定期的にあげるようにします。
寒さに弱いので、冬は日当たりのよい場所へおき、夏は乾燥させすぎないように注意しましょう。