多摩川七福神巡りは、平成二十六年(2014)に町おこしとしてはじまった新しい七福神巡りです。
巡る場所は、東京都大田区の矢口・下丸子の地域で、新田義興にまつわる様々な逸話や史跡を感じながら5つの神社と1つのお寺、1つの地蔵を巡るコースになっています。
このページでは、実際に歩いた様子を写真でお伝えするとともに、御朱印色紙や地図、所要時間などの情報についてもご紹介していきます。
目次
多摩川七福神とは
巡る順番
スタートとゴールが新田神社になっていて、その間の巡る順番は決まっていないので、ご自身の好きな場所から巡ることができます。
多摩川七福神巡りの期間と所要時間と距離、地図
期間と受付時間
- 毎月第一日曜日
- 毎年元旦~1月7日
※現在の様々な状況で変更になっている可能性もございますので、最新情報は公式ページでご確認ください。
<御朱印などの授与する受付時間>
多摩川七福神のホームページには、参拝受付時間が午前10時~午後17時までとなっています。
所要時間と距離
所要時間の目安は約1時間20分くらいです。
距離については、このあと私が実際に歩いた万歩計の距離を載せていますので、そちらを参考にしてみてください。
地図(マップ)
多摩川七福神の地図は、新田神社でも頂くことができますが、大田区のホームページからPDFをダウンロードすることもできます。
多摩川七福神の色紙や御朱印の値段はいくらか
色紙と御朱印
七福神色紙の値段は1000円。
御朱印スタンプは無料になります。
色紙は、新田神社の社務所にて購入することができ、社務所の受付時間は、午前10時から午後17時までとなっています。
御朱印カード
多摩川七福神巡りには他にはない御朱印カードというものがあります。
こちらは色紙とセットで2000円で販売されているのですが、私が行ったときにはお正月特価ということで、なんと御朱印カードは100円で販売されていました。
色紙と御朱印スタンプの注意点
多摩川七福神巡りでは、色紙や御朱印カードを購入できるところは、新田神社のみとなっています。
他の神社やお寺では購入することができませんので注意してください。
また、御朱印スタンプも新田神社にすべて用意されていて、すべての七福神を巡り終わったら、自己申告で御朱印スタンプを押すスタイルになっています。
他の七福神めぐりの場所とは、少しやり方が違うので、間違えないように気をつけてください。
※値段・受付時間などは変更になっている場合がございます。
多摩川七福神七福神一覧
神社・お寺名 | 七福神 | 住所 |
---|---|---|
新田神社 | 恵比寿 | 大田区矢口1-21-23 |
頓兵衛地蔵 | 布袋尊 | 大田区下丸子1-1-19 |
矢口中稲荷神社 | 福禄寿 | 大田区矢口1-5 |
氷川神社 | 大黒天 | 大田区矢口1-27-7 |
延命寺 | 寿老人 | 大田区矢口2-26-17 |
東八幡神社 | 弁財天 | 大田区矢口3-17-3 |
十寄神社 | 毘沙門天 | 大田区矢口2-17-28 |
多摩川七福神巡りスタート
<今回のコース>
武蔵新田駅→<新田神社>→<頓兵衛地蔵>→<矢口中稲荷神社>→<氷川神社>→<延命寺>→<東八幡神社>→<十寄神社>→<新田神社>→武蔵新田駅
武蔵新田駅を10時16分にスタートしました。
こちらの改札口は、蒲田駅方面行きのりばになります。
線路を渡ってそのまま真っすぐに進みます。
線路を渡って左手にあるのが多摩川駅方面行きのりばの改札口になります。
商店街の中に入っていきます。
武蔵新田商店街のふれ愛門のところまで来ました。
ここが五差路になっていて、七福神巡りをするときに何度も通る場所になるので、道を間違えないように気をつけてください。
まず新田神社へ行くために左から2番目の道に進んでいきます。
大田矢口一郵便局の横を通り過ぎます。
そのまま道なりに進んでいくと赤いのぼりが見えてきます。
新田神社(恵比須)
多摩川七福神めぐりの恵比須を祀っている新田神社に到着しました。
到着したときの時間は、10時21分だったので、駅からここまでの所要時間は5分。
万歩計は426歩で、距離は0.30kmとなりました。
新田神社は、正平十三年(1358)南北朝の武将で矢口渡で非業の死を遂げた新田義貞の次男である新田義興を祀るために建立されました。
新田神社の御朱印やご利益、パワースポットについては別のページで詳しく載せていますので、気になる方はこちらをご覧ください。
境内には、多摩川七福神の色紙などを販売している場所が設置されていました。
元旦から3日まで新田神社にて色紙を購入した方にお神酒かお汁粉を頂くことができるようです。
また、私が行ったときには多摩川七福神ガイド付きツアーというのも実施されていて、ガイド料一人300円で一緒に回ってくれるそうです。
私はひとりで、どんどん回りたかったのでお願いしませんでしたが、大勢で行かれたときにはガイドさんがいてくれると楽しく回れるのではないでしょうか。こちらも他にはない、素敵なサービスでした。
七福神巡りの色紙を入れる紙袋にも可愛い絵柄が描からていました。
恵比須様は、神輿と山車が置かれている場所に祀られていました。
素敵な恵比須様でした。
恵比須様の説明が、可愛いキャラクターとともに貼られていました。
ちなみに御朱印スタンプは、このような形で境内に設置されていました。
自己申告制なので、色紙を購入してすべてを回らないで御朱印スタンプを押すことも可能です。
次は、布袋尊が祀られている頓兵衛地蔵に向かうために来た道を戻って、先ほどの五差路へ向かいます。
五差路まで戻ってきたら、一番左の道を進んでいきます。
この写真でも左の方の道になります。
真っすぐ歩いて行くと線路にぶつかるので、線路を渡ります。
頓兵衛地蔵(布袋尊)
多摩川七福神の布袋尊が祀られている頓兵衛地蔵に到着しました。
到着したときの時間は10時39分。
なので、ここまでの所要時間は23分。
万歩計は1346歩で、0.96kmとなりました。
頓兵衛地蔵は、正式には地蔵菩薩立像といいます。
正平十三年(1358)新田義興の謀殺に加担した船頭の頓兵衛が、その罪を悔い一体の地蔵を建立し、義興の冥福を祈ったと伝えられています。
また、その地蔵が「頓兵衛地蔵」と呼ばれるようになったそうで、材質が砂岩のため摩耗が激しく、溶けてしまったように見えることから「とろけ地蔵」とも呼ばれているそうです。
こちらが多摩川七福神の布袋尊です。
新田神社にしか御朱印スタンプは置かれていたいと思ったのですが、頓兵衛地蔵のところにも布袋尊の御朱印スタンプが設置されていたので、押させて頂きました。
こちらにも可愛い絵柄の布袋尊の説明版が貼られていました。
次は、福禄寿が祀られている矢口中稲荷神社を目指して歩いて行きます。
線路まで戻ったら、渡らずに左に曲がります。
線路沿いを歩いて行きます。
線路沿いを歩いて行くと、はじめに降りた武蔵新田駅の蒲田駅方面行きのりばまで戻ってきます。
そのまま横を通り過ぎます。
矢口中稲荷神社(福禄寿)
多摩川七福神めぐりの福禄寿が祀られている矢口中稲荷神社に到着しました。
到着したときの時間は10時44分。
なので、ここまでの所要時間は28分。
万歩計は1756歩で、1.26kmとなりました。
矢口中稲荷神社は、今から約200年前に大凶作があり、そのとき百姓の金子作衛門が京都伏見から正一稲荷大明神の御神体を矢口村田町に遷座させたそうです。
村人みんなで、矢口中稲荷神社にお祈りしたところ、例年にない大豊作になったそうです。
こちらが多摩川七福神の福禄寿です。
福禄寿のキャラクターの説明版がこちらにも貼られていました。
次は、大黒天が祀られている氷川神社へと向かいます。
また武蔵新田駅に戻り、線路を渡って五差路のところまで戻ります。
武蔵新田商店街のふれ愛門に戻ってきました。
今度は、五差路の一番左の道を歩いて行きます。
道なりに真っすぐ歩いて行きます。
氷川神社(大黒天)
多摩川七福神の大黒点が祀られている氷川神社に到着しました。
到着したときの時間は10時53分。
なので、ここまでの所要時間は37分。
万歩計は2440歩で、1.75kmとなりました。
氷川神社の御祭神は、嵐や疫病を司り災いから人々を守るとされるスサノウノ三コトです。
拝殿の右横には、三社稲荷が建てられています。
大黒天様の可愛い絵柄と説明がここにも貼られていました。
次は、寿老人が祀られている延命寺へと向かいます。
氷川神社を出たら、右にまた同じ道を歩いて行きます。
ここを左に曲がります。
今泉保育園の横を通り過ぎます。
子供たちのにぎやかな声が歩いていても聞こえてきました。
延命寺(寿老人)
多摩川七福神の寿老人が祀られている延命寺に到着しました。
到着したときの時間は11時1分。
なので、ここまでの所要時間は45分。
万歩計は3150歩で、2.26kmとなりました。
延命寺は、弘安年間(1278-1298)に蓮花寺という念仏道場がはじまりと伝えられています。
その後、新田義興の怨霊に追われて、蓮花寺へ逃げ込んだ江戸遠江守めがけて、雷火が落ちたために堂宇が焼失してしまいましたが、聖徳太子が国家安穏衆人救護のために彫ったといわれる地蔵尊像だけが難を逃れました。
それ以来、その地蔵は「火雷除子安地蔵尊(延命地蔵)」と名が付き、寺の名も「延命寺」となったそうです。
寿老人が祀られているのは、本堂向かって右側のこちらの建物です。
こちらが多摩川七福神の寿老人になります。
寿老人の絵は魔法使いっぽいです。
次は、弁財天が祀られている東八幡神社へと向かいます。
延命寺を出たら左に歩いて行きます。
最初の四つ角を右に曲がります。
大田矢口三郵便局の横を通り過ぎます。
多摩川の土手のところまで来たら右に曲がります。
東八幡神社(弁財天)
多摩川七福神巡りの弁財天が祀られている東八幡神社に到着しました。
到着したときの時間は11時13分。
なので、ここまでの所要時間は57分。
万歩計は4195歩で、3.02kmとなりました。
東八幡神社は、建長二年(1250)に建立。
徳川入府以来、地元の人たちは「湯坂八幡」と呼んでいましたが、近くの西八幡が合祀し、明治四十四年(1911)に東八幡神社となりました。
こちらにも可愛らしい弁財天の絵柄が書かれた説明版がありました。
鳥居の横に「矢口の渡し跡」という石碑が建てられていました。
新田義興が謀殺された南北朝時代には、新田神社がある辺りに置かれていたと考えられていますが、多摩川の流れの変化とともにここに移動したと見れらています。
次は、いよいよ最後の毘沙門天が祀られている十寄神社に向かいます。
東八幡神社のすぐそばにある大和屋酒店の横を通って、道なりに進んでいきます。
東急ドエルアルス多摩川の横を通り過ぎます。
ずっと道に沿って歩いてきて、セブンイレブンが見えたらその先が十寄神社です。
十寄神社(毘沙門天)
多摩川七福神の毘沙門天が祀られている十寄神社に到着しました。
到着したときの時間は11時24分。
なので、ここまでの所要時間は1時間8分。
万歩計は5195歩で、3.74kmとなりました。
正平十三年(1358)に新田義興とともに矢口の渡しで討ち死にした従者12人の内、10人の家臣を祀ったことから十寄神社と名が付いたといわれています。
「とよせじんじゃ」とも「じっきじんじゃ」とも呼ぶそうです。
江戸時代には、新田神社に願いごとをする人は、まずここに参拝しないと願い事が成就しないといわれていたそうです。
こちらが多摩川七福神の毘沙門天です。
すべて回り終えたので、新田神社へと戻ります。
十寄神社を出たら右に歩いて行きます。
武蔵新田商店街の希望門をくぐります。
新田神社へ戻ってきました。
すべてを巡って戻ってきたときの時間は11時31分。
なので、ここまでの所要時間は1時間15分。
万歩計は5712歩で、4.11kmとなりました。
残りの御朱印スタンプを一気に押して、多摩川七福神巡りの色紙が完成しました。
おしるこも頂きました。
とっても美味しかったです。
未来門をくぐって武蔵新田駅へ向かいます。
武蔵新田駅の多摩川駅方面のりばに戻ってきました。
武蔵新田駅に戻ってきたときの時間は11時56分。
なので、ここまでの所要時間は1時間40分。
万歩計は6310歩で、4.54kmとなりました。
万歩計でみた多摩川七福神巡りの所要時間と距離
駅・神社・お寺名 | 時間 | 所要時間 | 歩数 | 距離 |
---|---|---|---|---|
武蔵新田駅 | 10時16分 | - | - | - |
新田神社 | 10時21分 | 5分 | 426歩 | 0.30km |
頓兵衛地蔵 | 10時39分 | 23分 | 1,346歩 | 0.96km |
矢口中稲荷神社 | 10時44分 | 28分 | 1,756歩 | 1.26km |
氷川神社 | 10時53分 | 37分 | 2,440歩 | 1.75km |
延命寺 | 11時01分 | 45分 | 3,150歩 | 2.26km |
東八幡神社 | 11時13分 | 57分 | 4,195歩 | 3.02km |
十寄神社 | 11時24分 | 1時間8分 | 5,195歩 | 3.74km |
新田神社 | 11時31分 | 1時間15分 | 5,712歩 | 4.11km |
武蔵新田駅 | 11時56分 | 1時間40分 | 6,310歩 | 4.54km |
はじめまして。多摩川七福神実行委員会の大宮と申します。大変丁寧なレポート有難うございます。
多摩川七福神巡りの期間は、元旦から7日までと毎月第一日曜日となっています。→多摩川七福神巡りは通年を通して巡っていただけます。元日から3日は新田神社にて色紙を購入していただいた方にお神酒かお汁粉をふるまいます。
それ以外はいつでも新田神社の社務所にて色紙をご購入いただけます。社務所の受付時間が10時から17時となっております。
2018年1月7日(日)は大道芸やマルシェが来てにぎやかな縁日が新田神社で開催されます。
<御朱印などの授与する受付時間>
多摩川七福神のホームページには、参拝受付時間が午前10時~午後17時までとなっていますが、パンフレットには御朱印色紙販売時間は、午前10時~午後14時までとなっています。
→14時は間違いで訂正させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、来年も皆様に楽しく巡っていただき、たくさんの福を持って帰っていただけるよう実行委員一同おまちしております。