夏の暑い季節のときに、どんどん新しい花が生えてきて、長い間楽しむことができる芙蓉(フヨウ)について、花言葉や由来、開花時期などについてご紹介していきたいと思います。
目次
芙蓉(フヨウ)とは
芙蓉とは、夏の花の代表のひとつとされるアオイ科の落葉低木です。
日本(四国・九州・沖縄)、台湾、中国を原産とします。
日本でも古来より愛されてきた花で、比較的簡単に育てることができることもあって広く親しまれています。
最盛の時期には高さがおよそ4mにものぼり、直径が10から15cmにも達するほどの大きな花が咲きます。
花の色は白やピンクで、特に濃いピンク色がとても印象的で美しいのが特徴です。
芙蓉の花は朝開いて夕暮れ時にはしぼんでしまう1日限りの命なのですが、毎日次々と新しい花がたくさん開いて見る人の目を楽しませます。
そして秋になると開花は終わって果実ができますが、その様子も枯れ芙蓉といわれるほどに、味わい深いものがあります。
だいたい1日で花は終わってしまうので、1日花とも呼ばれているようです。
芙蓉(フヨウ)の花言葉
花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」です。
美しい顔を昔から「芙蓉の顔」と呼び、芙蓉という言葉を美人の代名詞として使ってきました。
そして、その花の美しく優しい感じから、これらの花言葉が生まれたものと思われます。
芙蓉(フヨウ)の誕生花
11月10日
芙蓉(フヨウ)の由来
芙蓉の名称の由来は、芙蓉の花がハスの花に似ていることから、中国のハスの花の別名である芙蓉で呼ばれるようになったといわれています。
芙蓉(フヨウ)の開花時期
7月から10月頃が花を咲かせる時期で、ピークが8月から9月頃なので、まさに夏の花といっていいでしょう。
芙蓉(フヨウ)の品種
芙蓉には本種以外に、八重咲きで朝からだんだんと花の色を変えていく酔芙蓉、米国アラバマ州を原産とするアメリカフヨウなどがあります。
どれも夏に大きな花を咲かせることが共通の特徴です。
酔芙蓉は、朝頃は白色で、昼間はうすい紅色、夕方は濃い紅色に変わっていくという芙蓉です。
まるで、酔っ払いみたいなので、この名前がつけられたといわれています。
人間の酔っ払いはきれいとは言いがたいですが、酔芙蓉は、どの時間帯で見てもきれいですのでいつみても良いのがうれしいですね。
芙蓉(フヨウ)の育て方
育て方のポイントとしては、日当たりの良い場所を選ぶことが大切です。
芙蓉は寒さにあまり強くないため、できるだけ温かい場所を選ぶようにしましょう。
水やりは乾燥しない程度に行うので十分ですが、肥料は開花を良くするために少量の化成肥料を、また冬場に有機肥料を与えるとより良い育成が期待できます。
芙蓉(フヨウ)の豆知識
排気ガスに強いという特徴があるため、道路の植え込みでもよく見ることができます。
ハスと特に区別する際には、芙蓉のことを「木芙蓉」、ハスのことを「水芙蓉」と呼びます。
芙蓉は1日で終わってしまう花ですが、それでも1日1日しっかりと生きてきれいな花をみせています。
我々、人間も1日1日大切に生きていくことが大事だと思って生活していきたいものです。