東京都世田谷区豪徳寺2丁目にある世田谷城址公園は、昭和十五年(1940)に開園した世田谷区内唯一の「歴史公園」で、東京都指定文化財にもなっています。
昔の城跡である土塁や丘、谷が現在でも残っていて、世田谷百景にも選ばれています。
このページでは、そんな世田谷城址公園へのアクセス方法や駐車場、園内の様子などをご紹介していきます。
目次
世田谷城址公園へのアクセス方法(行き方)
電車(最寄り駅)
- 世田谷線の「宮の坂駅」から徒歩約5分
駐車場
- なし
地図
- 住所:東京都世田谷区豪徳寺2丁目14番1号
世田谷城址公園の園内マップ
こちらが園内マップになります。
世田谷城址公園のトイレ
トイレは、園内の西側にあります。
世田谷城址公園の園内
世田谷城は、清和源氏の足利氏の一族である吉良氏の居城として知られています。
貞治五年(1366)、吉良治家によって築城されたと伝えられていますが、定かではないようです。
戦国時代になると小田原北条氏と縁戚関係を持つようになりますが、天正十八年(1590)、豊臣秀吉の小田原攻めによる北条氏の没落に伴い、吉良氏は上総国生実(現在の千葉市)に逃れ、世田谷城は廃城となりました。
その後、現在の場所は彦根藩の井伊家の所領となりますが、城内にあったとされる小庵、弘徳院は豪徳寺の前身といわれています。
世田谷城は、目黒川の支流、烏山川に大きく蛇行する地点の北側、三方を川に囲まれ、南側に突き出した台地上に築かれています。
世田谷城址公園は、世田谷城の南東端の郭を中心とした一帯を占める公園で、南北方向に延びる細長い土塁とその間を隔てる堀をはじめ、一段高くそびえる郭が現在も残されています。
世田谷城の濠・土塁の構造は、天文六年(1537)の再築とされる深大寺城のそれと類にしていることから、十六世紀前半に防御のため、大改築がなされたことが窺えるそうです。