夏の暑い日差しに負けることなく、青空の下ピンクの花を咲かせている百日紅(サルスベリ)についての、花言葉や由来、品種などについてご紹介していきます。
目次
百日紅(サルスベリ)とは
百日紅(サルスベリ)は、ミソハギ科で中国南部を原産地とする落葉高木です。
別名をヒャクジツコウといい、古くは長安の紫微宮廷に多く植えられていました。
花弁は6枚ですが、花のふちが波打ったようになっているので、もっと多くついているようにも見え、近くで見てみると、とてもボリュームがあります。
うどんこ病にさえ気をつければ、比較的育てやすいので、庭でシンボルツリーとして栽培していらっしゃる方も多いです。
花の終わった後に実を付けますが、実は熟すとはじけて飛び、種を散らします。
手間がかからず日差しにも強い為公園やテーマパークなどでも見かけることの出来る花木です。
百日紅(サルスベリ)の花言葉
百日紅の花言葉とは、「貴方を信じる・潔白」、「雄弁」、「愛嬌・不用意」、など、伝説にまつわる言葉や、花の咲き方や木の様子に由来する生命力をたとえるような言葉となっています。
花言葉は「雄弁」「愛嬌・不用意」「あなたを信じる・潔白」などがあり、伝説にまつわる言葉や、花の咲き方や木の様子に由来する生命力をたとえるような言葉となっています。
「雄弁」は次から次へと枝先にたくさんの花が咲き続く様子から生まれた言葉です。
「愛嬌」「不用意」は樹皮が滑るため、猿も木から落ちるということから生まれた言葉です。
「あなたを信じる・潔白」」は、ある王子様が恋人に100日後に会うことを約束して旅立ち、戻ってくると恋人は亡くなっていて、その恋人が埋葬されていた場所から生えていたのが百日紅だった、という伝説に基づくものだといわれています。
百日紅(サルスベリ)の由来
その百日紅という名前の由来は、3つあります。
一つめは、朝鮮半島に伝わる悲恋の伝説です。
昔、旅の途中の王子が、竜神を退治し、生贄にされていた娘を助けました。
恋中となった二人は100日後の再会を約束するのですが、娘はその日の目前に他界してしまいます。
娘の墓から紅色の花が咲く木が生えてきたことから、村人が「百日紅(ヒャクジツソウ)」と名づけました。
二つめは、約100日間ピンクの花が咲き続けるという、一度咲いた枝先から新芽が出て花が次々と咲く様子が名前の由来となっている説です。
三つ目は、木登り上手の猿も滑って登れないほどツルツルした樹皮の様子から名づけられた、猿滑という和名です。
百日紅(サルスベリ)の開花時期
夏を代表する花木の1つで、開花時期は7月から10月頃です。
百日紅という名の通り花も長く咲いていますので観賞用としても楽しめます。
百日紅(サルスベリ)の品種
百日紅は元々横にも広がる高木で、赤い花を咲かせ、うどんこ病にも弱かったのですが、国内およびアメリカで品種改良が進められ様々な品種ができました。
うどんこ病に耐性のあるシマサルスベリや、シマサルスベリと掛け合わせてできたムラサキサルスベリなどもあります。
カントリーレッドは、枝が広がらない立木性の赤花品です。
サマー&サマー・パープルクィーンは、縮れたピンクの花がつく、樹高が高くならない品種です。
夏祭り(ペパーミントレース)は、赤に白覆輪が入った花をつけます。
ナチェス(白花)、マスコギー(紫)、タスカローラ(赤)は、アメリカで品種改良された耐病性の強い品種です。
チカソーは、矯性種で樹高が低く、赤花で耐病性のある品種です。
舞姫(赤)・風化火(紫)・雪蛍(白)は、這性を利用して、グラウンドカバーや形をつくることができる品種です。
ブラックパールレッド&ブラックパールホワイトは、アメリカで改良された耐病性の品種です。
インフィニティーマゼンダ:矯性種で樹高が低くコンパクト、マゼンダ色のたっぷりしたボリュームある花をつけます。
また、狭い場所でも育つよう、横に広がらないものや低木なものもあります。