秋になるとふと紅葉(モミジ)と楓(カエデ)の違いやその由来が気になったりしませんか?
紅葉めぐりがさらに楽しくなるような豆知識をご紹介していきます。
目次
紅葉(モミジ)と楓(カエデ)の違い・見分け方とは
紅葉(モミジ)と楓(カエデ)はどちらも科と属が同様である為見た目も非常に似ています。
海外では両者を区別する事は無くどっちもメープルとされる植物です。
しかし日本は区別するため両者の違いはあります。
モミジの種類が十数種類ですがカエデは数百種類もあります。
その為モミジの種類を把握していれば其れ以外の要素の物はカエデと判断出来ます。
またそれぞれの葉っぱにも違いがあります。
まずモミジは葉の色が紅葉し突起の数が5から7で切れ込みが深いのが特徴です。
そしてカエデの場合は葉の色は変わりません。
突起の場合がもっと多く切れ込みが浅いとされます。
見た目色合いの付き方の違いはそのまま両者の名前の由来とも結びついています。
モミジは色付いていく名詞からでカエデは形状がカエルのてのようである事からです。
楓(カエデ)の語源の由来
楓(カエデ)の語源の由来は、その葉の形が蛙の手に似ているので、昔は「かへるて(蛙手)」と呼ばれていたことにあります。その後、平安時代中期ころに「かへで」と読まれるようになり、現在の「カエデ」の読み方に変わっていきました。
漢字の「楓」は、もともとは中国の落葉高木の「フウ」を表すもので「カエデ」とは別の植物を指していました。
また、楓は秋の紅葉の代名詞となっている植物ですが、同じように使われる言葉に「モミジ(紅葉)」がありますね。
この2つは植物分類上はどちらもカエデで区別はありませんが、厳密にはモミジとはカエデの仲間の中でも特に葉の切れ込みが深く、子供の手のような形状のものを指し、カエデとは区別されるのです。
紅葉(モミジ)の語源の由来
紅葉(モミジ)の語源の由来は秋になって草木が紅葉するという意味の言葉「もみつ」です。
紅葉とは「落葉広葉樹が落葉の前に葉の色を変えること」です。
染め物を染める際に原料から色を揉みだす「揉み出づ」という動詞から「草木の葉が赤、または黄色くなる」ことの意味の動詞、「もみつ」が生まれました。
平安時代ごろに「もみつ」の連用形「もみち」が濁音化して「もみぢ」が使われるようになったといわれています。
また、染物で鮮やかな赤い色を出すために使われていた手法が「紅花染め」という名称であったため、紅葉に赤ではなく紅という字を使うようになったという説もあります。
いかがでしたか。
言葉の由来が分かるとより秋の紅葉が感慨深く感じられますね。